仕事を続けながら、重度の腰痛を半年で克服！

S.Hさん　（男性　５７歳　醤油製造工場経営　埼玉県上尾市）

私は、主に業務用の醤油を造っています。
従業員は、私も含めて６人の小さな工場で、自分が休むと製造がストップしてしまうので、たとえ４０度の熱があっても仕事を休むわけにはいかなかったのです。
重度の坐骨神経痛で、整形外科で入院治療を勧められましたがそれもできず、仕事を終えてから整形外科・マッサージ院・接骨院など、一夜に必ず二ヶ所の治療院を巡り、家に帰って家内に痛むところを指圧してもらうありさまでした。
寒くなると、ことの他痛みが増しました。仕事中は腰から大腿部足先まで両足とも痛く、足を伸ばすことができないので、冷たいコンクリートの上に莚を敷いて座り、イザリのようになって仕事をしていました。なんとか一冬を越し、春になって少し痛みが和らぎ始めた時はホッとしました。
四月のある日、上尾市内のマミーマートで、「体は骨盤から治せ」などが陳列されているに興味を持ち、五味雅吉氏の著作と自然良能誌を全部買い、読破しました。「自分の体を治すのはこの療法しかない！」という信念で、五月十二日東松山市の佐々木先生を訪れました。

両足のふくらはぎは指圧どころか触れられただけでコムラ返しを起こし、胡坐もかけないこの体。だが、正に本に書いてある通りの治療で、これで治していける！と確信していたのです。
五月中は毎日、六月は一日おきと受療し、一ヶ月たち、立ったり坐ったり、歩く時の足の痺れる痛みも気にしないで出来るようになって来ましたが、全身の硬さはなかなかほぐれませんでした。
七月になると醤油の需要期になるので一週間に一度位の通院になることを相談しました。
そこで教わったのがバラコンバンド（腰痛ベルト）の全身巻きでした。一日一時間かけて頭のテッペンから足のつま先まで、胸にお腹に両手両足とミイラのように巻いてから、腰回し運動をやるように言われ、バンドを10本揃えて、毎日、朝一時間、帰宅してから一時間必ず腰回しをしました。
そして、九月末になると急変しました。先生に診てもらいますと
「やあ、骨盤が揃いましたね。これは素晴らしい。最後の仕上げに入りましょう。」と教わったのはローリング法です。これを一ヶ月間やってから、また来てくださいと言われました。 いつものバンド全身巻き、腰回しに教わったローリング法を毎日実行。
十月末に治療院に行きますと、「腰の骨を触ってください」と言われ、触りますと、あれほど出張っていた腰の骨が綺麗な曲線となっていたのです。
「見事に治りましたよ、あなたの努力の賜物です。よくやり抜きました！」
と言われた時の嬉しさと感激は一生忘れません。
その都度、その都度、適切なご指導ありがとうございました。
骨盤調整法とバラコンバンドで、ひどい腰痛も治ります！
（「月刑自然良能」1984年2月号　本人手記より抜粋）

初診時S.Hさんは、右骨盤上方変位、左も半分狂い、背筋は右湾曲、腰部に至っては、腰椎を筋肉が硬く覆い一枚板になって骨の所在がわからず、これだけ悪くがっちりガードされていたら、片足だけでなく、両足痛くなるのは無理ない状態でした。しかしS.Hさんは、治療師の私も頭が下がるほどの頑張りようで、見事、半年でこの重症を克服したのでした。S.Hさんは通院中、五分でも待ち時間があると、備え付けのバンドを手早く全身に巻きつけて、腰廻しをしていました。治療が完了した後も毎年一回、バンドを買いなおしに来院されます。最初のバンド買い替えで当院に立ち寄られた時、「先生、髪の毛が生えてきたんです。」と目の前に頭を差し出します。目を近付けますと、７ミリ位の毛が三本生えていました。「私みたいな、禿頭にとっては貴重品なのです。自然良能って凄いですね。血液の循環が良くなると髪の毛まで生えてくるんですから。」と嬉しそうに笑っていました。
S.Hさんの治療体験記は、仕事を続けながらも、重度の腰痛と坐骨神経痛を半年で克服した実例として「月刑自然良能」1984年2月号に掲載されました。