２０年来の歯ぎしりも、1回で解消

～ 歯軋り　～

S・Yさん（男性　61歳　会社員　埼玉県大里郡大里町）

S・Yさんは温厚で真面目な人柄で、定年後も会社になくてはならない模範社員でしたが、社員旅行ではいつも廊下に寝かせられていたという気の毒な方です。

S・Yさんが当院へ来院されたきっかけは、ぎっくり腰で、毎週奥さんと定期的に来院され、痛みがすっかりなくなってからも、月に２・３度通われ、「腰の心配はすっかりなくなった」と言えるほどに回復されました。

そして、初診から2年ほどたったある日のことです。
奥さんの口から何気なく出ましたのが、「あと一つ、主人の持病が歯軋りなんです。でも、こればかりは治るものではないんでしょうねえ．．．」。ご本人は、「実は、社員旅行では、酔った勢いでいつも廊下で寝てるんです。3回目の社員旅行のとき、４、５人掛かりで布団ごと廊下に放り出されて、それ以来ずっとですよ。」と、恥ずかしそうに言うのです。
その気の毒なエピソードに驚きながら、私は「それでしたら、初診のときに言ってくださったらよかった。歯軋りの治療ほど、即効性があるものはありませんよ。」と、その場でまずは頚椎の調整をし、それから「口を開けて下さい。」とS・Yさんの下顎の関節を正常な位置に戻す治療をしました。顎の調整は、たったの3秒ほどです。

半信半疑だったS・Yさんご夫婦でしたが、その2週間後、お二人して、満面の笑みで来院されました。「主人がこんなに静かになるとは思いませんでした。」と奥さん。S・Yさんも、「おかげさまで、今度の社員旅行は、楽しみになりました。」と晴々した表情でした。「せっかくだから社員旅行に奥さんの証明書を持たせてはどうですか？」と私が冗談を言うと、治療所内にどっと笑いがおきました。

この例でもお分かりのように、今回は、奥さんの何気ない一言で、それがわかりましたが、それが無ければきっとS・Yさんは、一生歯軋りと付き合い続けなくてはならなかったでしょう。
骨盤調整法は、ヒトの身体が持っている自然良能力（自然治癒力）の働きを、確実に発揮できる身体にする為の治療法です。私達は、骨盤調整法を開発した亡き五味雅吉初代会長から、人体の各箇所を正しく調整をする多くの技と理論を教わりました。

どうか一介の治療師に、「どうせ専門外だろう」とは思わず、あんな病気、こんな悩みをまずはお聞かせください。きっとお役に立てることもあろうと思っておるのです。