骨盤調整で、６０キロのトタンを持っても大丈夫に

　～ 坐骨神経痛 ～　　

（S.Sさん　男性　44歳　板金工　埼玉県東松山市）

S.Sさんは、板金工一筋20年の職人さんでした。ところが、その職人人生の大半が「坐骨神経痛」との闘いだったのです。

きっかけは仕事中の事故です。S.Sさんが、上っていたハシゴが折れて転落し、右足大腿骨が8個に割れる複雑骨折で、1年3ヶ月も入院したのでした。
板金の仕事は中腰が多いのですが、30分も中腰でいると痛くてたまらなくなり、這って歩くほどだったそうです。
何とかしたいと、電気バリ、整体、整形外科などの治療を試し、時には拷問と思えるほど辛い治療でも、「これで良くなるなら」と、我慢して受けてみたのですが、何の改善もみられなかったそうです。

そんなS.Sさんの格闘を知った友人から、「腰痛ならよい治療法があるよ」と当院の話を聞いての初診でした。
うつ伏せに寝てもらうと、右足が3センチも短く、触診すると背中が左側に曲がる異様な格好になっていました。
それまであまりに辛い治療経験をしてきたS.Sさんは、初めての骨盤調整法を受けた感想は「楽な治療法だなァ」だったそうです。

S.Sさんの受療は熱心で、１ヶ月すると、マヒしていた右足親指の痺れがとれ、腰痛も解消に向かい、２ヶ月半目には、腰の痛みは完全になくなりました。
「初めてここに来たときは靴下すら自分で履けなかったんですよ。それが履けるようになったんですから。」と手放しの喜びようでした。
「なにが一番うれしいといって、体力がついたことですね。１日中、中腰で仕事をしていても腰が痛まないし、６０キロのトタンを持って歩いていても大丈夫になった。趣味の農作業を朝から晩までやっても、ちっとも痛まない。それをやるだけの体力がついたってことですよ。」
鈴木さんは、自分の農園で育てた野菜を持っては当院へやってきました。そして、その野菜を他の患者さんたちに配るのが日課のようになっていました。もちろん、その腰にはしっかりバラコン・バンドが巻いてあったのです。
（「腰痛よく黙っていたもんだ　五味雅吉著」より）