寝たきりでTVを見る生活に終止符

　～ 重度の腰痛・坐骨神経痛　 ～　　

K.Mさん　（女性　60歳　主婦　埼玉県東松山市）

30年間も座って和裁をやってきたT.Mさんは、若い頃から天気予報いらずの体だったと言います。なにしろ、「低気圧がくると頭が痛くなる」というのですから、気の毒です。
38歳の時子宮筋腫の手術した経験もありました。

そして10年ほど前、50歳になってから腰痛と坐骨神経痛が起きたのでした。
「ある朝起きたら、腰と右脚が痛くて動けませんでした。それで、整形外科やハリ治療を受けたんですが、かえって悪化する一方でした。この10年間、ありとあらゆる腰痛の本を読みましたが、結局、納得できる解釈には出会えなかったんです。治療はあきらめて貼り薬でガマンする毎日でした。」
和裁の仕事も出来なくなり、ついに寝たきりでTVを見る生活になってしまったのでした。
そんなときに、知り合いから骨盤調整法の話を聞き、何かの可能性を感じたT.Mさんは、試してみることにしたのです。

初めて来院した日、T.Mさんは、骨盤調整法独特の気合いを入れる声にびっくりして、半ば逃げ腰になったそうです。それでも初めて聞く骨盤調整法という治療に期待もありましたから、施術を受けてみました。
しかし、残念ながら初回の施術では、「劇的な変化」を体験することはできず、ガッカリしたそうです。ただ、知り合いの方の話を思い出し、もう少し通ってみようかと通院していると、5回目で左足の硬直がとれてきたのが実感できたのです。それに励まされて、その後は熱心に受療され、一ヶ月目には体力がついて、テレビも立って見られるようになったのでした。
半年たち、「今は、からだが楽でとってもうれしい」を何度も連発するほどです。
（「腰痛よく黙っていたもんだ　五味雅吉著」より抜粋）　

あれから25年たち、K.Mさんも今は85歳。つい最近も、娘さんがK.Mさんのバラコンバンドを買い直しに来院され、近況を伺いますと、「元気ですよ。片時もバンドを離さず、腰回しをしながら家事をやってくれています。」と健在ぶりを知らせていただきました。もともと山形の肘折温泉の老舗旅館に生まれたK.Mさんでしたから、若いころから布団や浴衣の修理で和裁を手がけ、結婚後もご主人、お子さんはもちろんお孫さんの衣類も手作りしてきた方です。85歳になった今も、元気にご家族の世話をされているのですから、たいしたものです。そんなK.Mさんですが、当時は頚椎の受療だけはどうしても苦手で、私からT字枕での調整法を教わり、3回目以降は「先生、頚筋は自分で真直ぐして来ましたよ」と報告し、熱心に通院されたのでした。