６年のパソコン業務で歪んだ、全身の骨格を矯正する

～背部痛・肩の痛み～

 M.Sさん（女性　３２歳　会社員　埼玉県東松山市）

学校を卒業後、パソコンを習得して会社に入り、以来６年間毎日パソコンを相手に仕事に集中する生活をしてきたM.Sさんでしたが、１年前より背中の左側が痛むようになり、仕事が思うようにできなくなってしまいました。
左肩から肩甲骨、背部へかけてかなりの痛みと張りがあると言います。
診ますと、身体の歪みは、相当のものがありました。右足の踵は、３cmも左足より上に上がっていて、胸椎はS字状に湾曲し、上部の頚椎はジグザグにズレていました。

長期間デスクワークを日常的に続けた場合、必ずといっていいほど、座位時の重心移動にともない腰の仙腸関節がズレていきます。
仙腸関節というのは、骨盤の中にある要となる重要な関節で、これがズレると骨盤が傾き、そうすると上に乗っている脊椎（背骨）も不安定になってジワジワと身体に歪みが生じていくのです。家の土台（骨盤）が傾くと、柱（背骨）が不安定になって傾くのと同じです。そして自分では気づかないまま何年かたち、ある日痛みとなって自覚されるのです。
背部痛の場合も、まずは根本の仙腸関節のズレを正すことが、骨盤調整法の治療法です。その後に、腰椎、胸椎、頚椎等全身の各箇所の骨格を矯正していきます。

M.Sさんの場合、１年間苦しんでいた割には、深部まで進行していなかったのが幸いし、初診の１回の受療で苦しみが改善したのでした。
身体の歪みが大きかったものの、いずれも癒着していなかったのと、それにつれて筋肉の萎縮がなかったことがその理由です。

経過には各々個人差がありますので、あくまでも参考にしてください。